LARGE SIZE

4小間以上|大規模小間の事例解説

大規模小間ブースデザインのポイント


 

1.小間位置から人の流れと見え方を見極める
2.通路際に「引き寄せる」機能を設ける
3.来場者を自然な形に「引き込む」工夫
4.「何を扱っているか」を全方位に掲示する
5.待機方法を事前にプランに組み込んでおく

 
 

来場者の引込方法と壁面グラフィックの在り方を考える

ブースのサイズが大きくなってくると、来場者をブース内部にいかに引き込むかがポイントになってきます。そのために大事なことはまずどのブースサイズでも大事になってくる「来場者にブースに近づいてくる」工夫を行うこと。多くの出展者は自分たちの商品・サービスを説明する方法を工夫しても「来場者を引き寄せる工夫」はあまり考えない傾向にあります。まだ知名度の低い企業であれば、何を扱っている企業なのかを明確に記載し、知名度のある企業であれば「この企業は知っているから今回は寄らなくていい」と思われないために、「今年は何が特徴なのか」を明確に掲示します。その上で大切なことは展示台の在り方。来場者は基本的に「つかまりたくない」と考えているもの。まずは通路際ぎりぎりの位置に展示台を設置し、そこからブース内部へと延びる展示台を設置します。この「通路から垂直方向に延びる展示台」または同等の機能を持つ展示要素が来場者を自然にブース内部へと誘導するようなレイアウトとします。また、商品の設置場所の検討と壁面グラフィックの在り方も重要。特に壁面に解説を記載する「解説系グラフィック」の記載方法にはポイントがあります。基本的にブース壁面に記載した文言は「読んでもらえない」と考えるべきです。壁面グラフィックには3つの記載方針がありますが、出展者スタッフが近くにいる場合、「来場者に読んでもらう壁面」よりも「出展社スタッフが指し示しやすい図解を掲示しておく壁面」として整えた方が効果的である場合もあります。このように、規模が大きくなってきたブースは、ブースレイアウトの考え方が集客結果に大きな影響を与える基本的な要素となります。


CASE STUDY

01/CASE-01 | 12000×6000×H3600

ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン ビルメンヒューマンフェア|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン  

 

業界トップの印象をつくり出す

ビルメンヒューマンフェア|テラモト様
TOKYO BIGSIGHT

展示会ブースには「デザイン性」と「集客力」の両立が大事、と当社では常々お伝えしています。この場合のデザイン性とはデザイナーによる「アーティスティックな作品」ではなく、「来場者に与える企業イメージをつくる」ことを指しています。テラモト様はビルメンテナンス業界では知らない人はいない清掃用品等を扱う「環境美化用品の総合メーカー」です。ブースのデザインに当たっては、業界の関係者が集まる展示会内において「トップクラス」の印象を与えるような外観イメージをつくり出すと同時に、その中に確実な集客を行うための集客戦略を組み入れることを考えました。しっかりと佇む形状は、シンプルでありながら堂々とした印象を与えるようにしつつ、ブース内部に来場者を集めるために壁面を戦略的に設置しています。壁面には「隙間」を適宜設けることで「内部が気になるように」。この絶妙な隙間が来場者を内部へと誘導する機能を持っています。また、壁面デザインについては、主張をし過ぎず余白を多く取っていますが、その分掲示する言葉を慎重に選び、来場者に響きやすく、内部にはいってみようと思う疑問系にしています。堂々とした印象を持たせつつ、主張し過ぎない。シンプルであるようでいて計算づくの集客戦略を組み入れている。これらにより、デザイン性と集客力を両立させてブースデザインとしています。


通路に向けて壁面を設けつつ、適宜開口部を設け、内部が「気になるように」計画。記載された言葉とチラシで壁に近づいてもらうようにしています。
 

ブース内部上にはタペストリーを設置。背の高いブースの場合、視線を展示台の上に集中させるために、敢えて上部を「抑える」デザインにします。
 

02/CASE-02 | 9000×5400×H3600

観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン 観光DX・マーケティングEXPO|展示会ブースデザイン装飾|スーパーペンギン  

 

数多くのソリューションを効果的に説明する手法

観光DX/マーケティングEXPO|JTB様
TOKYO BIGSIGHT

今回JTB様が出展された展示会は「観光DX・マーケティングEXPO」。観光業界を進化させる様々なソリューション・サービスが会場内に展開されています。今回の出展者であるJTB様は、この観光DXに関係する様々なソリューション・サービスを持っていらっしゃいます。一方で、それをどの程度、そしてどのようにブース内に展開するかがポイントとなりました。ブースが広い分、ブース内の各所にソリューションの解説壁面を設けても全てを説明するように、来場者をブース内を連れまわすことは現実ではありません。また知名度の高い企業であるためにブース内は来場者でにぎわい、その中で「様々な壁面を来場者を案内して回る」という「動き」が発生してくると、ブース内がとても窮屈な印象になってきてしまいます。そこで、今回は、「ブース内のどこでも全てのソリューションの説明を行うことができる」ようにし、極力ブース内で来場者が動き回らなくて済むレイアウト手法を取ることにしました。具体的には、ブース上部の壁面に今回提案する14のソリューション全てを記載。ブースの前面で全ての来場者とスタッフは上部の壁面を見ながら、今回はどんなソリューションがあるのか、全体像を説明します。そして、その中で来場者が興味をもったものに対し、ブース内に数多く設けた「商談ポイント」で担当者が持つ営業用資料を用いて説明を行います。商談スペースも単に座るものではなく、ちょっとしたカウンターの端を用いるなど「商談の形」も工夫しています。数多くのソリューションを持つ企業の場合、全てを説明しようとはせず、「何か悩んだ時にはこの企業に相談すればいいんだ」と納得していただくことも重要な目標値になり得ます。そのためにも、まずは落ち着いて来場者と会話し、興味の範囲を探り、後日のアポイントメント獲得につなげる。このようなブース展開も効果的なものとなります。


ブース内部、上部(頭の上)にソリューションを一覧表示することで、ブースの外から全てのコンテンツ概要を説明しやすくしています。
 

ブース背面は敢えて「スタッフが立たないエリア」にし、来場者にじっくり読んでもらう場にしています。
 

03/CASE-03 | 15000×5400×H3600


ブース前面・中央にステージを設け、実演販売士を起用することでまずブースの前に人だかりを作り出す工夫をしています。
 

壁面のグラフィックは距離と高さによって記載する内容、文字の大きさを変えています。基本的にスタッフがいる前提の記載内容になっています。
 

DESIGN CATEGORY

スーパーペンギン・展示会ブースデザイン装飾・空間デザイン会社 スーパーペンギン・展示会ブースデザイン装飾・空間デザイン会社

 SUPER PENGUIN/Archieves[デザイン実績ページ] >

上記以外の当社のブースデザイン事例をまとめた実績集サイトです。このサイト以外にもPinterest、Instagramなどもありますので合わせてご参照ください。いずれのブースもシンプルな形状に見えますが、来場者の心理を軸に構成した空間デザインとなっており、余計なものを省き、集客を企図したブース形状となっています。これらは単にデザインを行っただけでなく、集客の結果を出すことを目的にデザインを行っており、全てのブースで集客などの結果を出しています。
 
 
DETAIL

当社の実績写真は本ページと「Pinterest」の他に、上記の「WEBサイト」にも多く入れています。当社は、雑貨、化粧品をはじめ機械系、IT系、食品系、学会系など様々な分野のブースをデザインしています。ブースに集客を行うための基本的なロジック(考え方)はどの業界のブースでも共通ですが、業界ごとに少しずつ特徴があります。例えば、食品系の展示会ブースの場合は真っ白スッキリのブースではだめで、「センスのよい賑わい」を感じさせるブースである必要があります。壁面の余白をなるべく少なくし、ブース全体に賑わい、もしくは力強さのようなものを反映させること。このように業界ごとにちょっとした特徴があるのです。そして、それら全ての業界のブースに共通して必要な考え方は、「空間デザイン」である、ということ。とは言え、「空間デザインって漠然として分からない」という方がほとんどだと思います。「空間デザイン」とは、その空間の主人公である「来場者の心理」を軸にして考えること、とでも言いましょうか。来場者はブースの前でどのように考えるのか、どこを見るのか、どう動いてほしいのか。そのようなことを考え、その考えを反映するようにブースを構成すること、それが空間デザインです。当社は、もともとは建築・インテリアデザインを行う「空間デザイン会社」です。その特徴を活かし、「結果の出るブース」「結果につながる意図を持った形状、空間をブースに変換し常に提案しています。